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Ken&Maryの日曜名画座
K&Mセカンドライフ名画鑑賞録
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≪資料:
goo映画から≫
裏窓 1954年(アメリカ) ★★★★★  歌えロレッタ愛のために 1980年(アメリカ) ★★★★ 
主演:ジェームズ・スチュアート  グレイス・ケリー
アカデミー賞主演女優賞
主演:シシー・スペイセク
第53回アカデミー賞:主演女優賞を受賞。
あらすじ あらすじ
ニューヨークのダウン・タウン、グリニッチ・ヴィレッジのあるアパートの一室、雑誌社のカメラマン、ジェフ(ジェームズ・ステュワート)は足をくじいて椅子にかけたまま療養中なので、つれづれなるままに窓から中庭の向こうのアパートの様子を望遠鏡で眺めて退屈をしのいでいた。胸が自慢の女がブラジャーをなくした。男が欲しくてたまらぬ女が男を連れこんだがどう切り出していいか分からない。新婚の男女の濃厚なラブ・シーン。ピアノに向かって苦吟している作曲家。犬を飼っている夫婦者など。そのうちにジェフの興味を惹くことが起きた。病気で寝たきりの妻と2人暮らしのセールスマンのラース・ソーウォルドが送り出し、翌日から妻の姿が見えなくなった。ジェフは注意して彼の動静を観察し、妻を殺して死体をトランクにつめ、どこかへ送ったものと確信した。この調査には恋人のリザ(グレイス・ケリー)や看護婦のステラにも一役買ってもらった。そして、ジェフは早速調査を始めたが確証がつかめないので、ジェフがいい加減のことを言っているのではないかと思うようになった。やがてソーウォルドは自分が疑われていることに気づき、ジェフが警察に密告したことを知って殺意を抱いた。ジェフが1人で部屋にいるとき、ソーウォルドが襲ってきて体の自由のきかぬジェフを窓からつき落とそうとした。こうして意外なクライマックスが展開、事件の謎がとけるのである。




出典:goo映画

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ケンタッキー、テネシー州にまたがるアパラチア山脈沿いの山間地の貧しい炭抗町、ブッチャー・ホラー。炭抗夫テッド(レボン・ヘルム)を父にもつロレッタ(シシー・スペイセク)は母クララ(フィリス・ボーエンズ)も含めて10人という大家族の中で成長し、今年13歳になっていた。厳しい生活を送りながら不満ひとつ感じていない彼女は、父親の愛情を一身に受けていた。が、ある日、ひとつの変化が生じた。炭抗夫の息子で軍隊にとられていたドゥーリトル・リン(トミー・リー・ジョーンズ)が町に戻って来たのだ。ロレッタの憧れの視線を感じたドゥーは、毎日のように彼女を誘い出し、2人の仲は急速に発展する。そしてささやかな結婚式を挙げる2人。しかし13歳の妻は性には無知で、新婚早々トラブルが生じる。しかも炭抗夫の生活を嫌ったドゥーはひとり新しい生活を切り開くために旅立ってしまった。その時、ロレッタはすでに妊娠していた。やがてドゥーがロレッタに旅費を送ってよこし、ロレッタもこの炭抗町を去っていった。6年の歳月が流れて、ワシントン州に落ちついた彼女は、次々に4人の子供を生んだ。ドゥーの仕事もまずまずで、平凡だが幸せな生活を送るロレッタに、ドゥーがギターをプレゼントした。以前から彼女の歌を聞くのが好きだったのだ。そして町の酒場にロレッタを連れてゆき、デビューさせるドゥー。それが大成功し、ドウーは彼女の歌をレコードに吹き込みそれをラジオ局へ送った。そんな彼女の元に父の死という悲しい知らせがとどく。葬式を済ませ再び売り込みに努める2人。やがてアイム・ア・ホンキー・トンク・ガールをヒットさせ、C&Wの女王、パッツィ・クライン(ビバリー・ダンジェロ)にめぐりあったロレッタは、彼女から多くのことを学ぶが、派手になってゆく彼女に、ドゥーは批判的だった。烈しい喧嘩の後、しかし、ドゥーはロレッタに結婚以来彼女の夢だった指輪を贈った。パッツィが飛行機事故で29歳の若さで死んだ。悲しみにくれるロレッタは、その時生まれた双児の女の子にパッツィとペギィと命名した。今やC&Wの女王となった彼女は、家族と離れて忙しい日日を送っていたが、町から町への巡業生活は彼女を錯乱状態においやり、結局彼女は、ドゥーと家族が待つ新しい家に帰ってゆく。牧場の静かな生活で、ロレッタはやっと心の平和を取り戻すのだった。



麗わしのサブリナ 1954年(アメリカ) ★★★★  ウェスト・サイド物語  1961年(アメリカ) ★★★★★   
主演:ハンフリー・ボガート オードリー・ヘップバーン
ウィリアム・ホールデン
主演: ナタリー・ウッド  リチャード・ベイマー  ジョージ・チャキリス
第34回アカデミー賞作品賞/監督賞/助演男優賞/助演女優賞/脚色賞撮影賞/編集賞/美術賞/衣裳デザイン賞/録音賞
あらすじ あらすじ
富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、邸の次男坊デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に仄かな思いを寄せていた。しかし父は娘に叶わぬ恋を諦めさせようと、彼女をパリの料理学校へやる。それから2年、サブリナは一分のすきのないパリ・スタイルを身につけて帰ってきた。女好きのデイヴィッドは美しくなったサブリナにたちまち熱を上げ、自分と財閥タイスン家の令嬢エリザベス(マーサ・ハイヤー)との婚約披露パーティーにサブリナを招待し、婚約者をそっちのけにサブリナとばかり踊った。デイヴィッドの兄で謹厳な事業家ライナ
ス(ハンフリー・ボガート)は、このままではまずいとデイヴィッドをシャンペン・グラスの上に座らせて怪我をさせ、彼が動けぬうちにサブリナを再びパリに送ろうと企てる。不粋のライナスにとって、サブリナとつきあうことは骨の折れる仕事だったが、計画はうまくいき、サブリナの心はじょじょにライナスに傾く。一緒にパリへ行くことになって喜ぶサブリナだが、ライナスは船室は2つとっておいて、いざとなって自分は乗船しないつもりだった。サブリナはそのことを知って深く悲しみ、すべてを諦めてパリへ行く決心をする。ライナスもまた自責の念にかられ、いつの間にか自分が本当にサブリナに恋していることに気づく。サブリナ出帆の日、ララビー会社では重役会議が開かれていた。ライナスはここでデイヴィッドとサブリナの結婚を発表するつもりだったが、怪我が治って現れたデイヴィッドは、ライナスとサブリナが結婚するという新聞記事を見せる。そしてヘリコプターを用意しているからサブリナの乗る船に急げ、と兄に言う。すべてはサブリナとライナスの気持ちを察したデイヴィッドの計らいだった。ライナスはサブリナを追い、客船の甲板でふたりは抱き合うのだった。
ジェット団(白人系)とシャーク団(プエルトリコ系)はニューヨークのウェスト・サイドに巣くう対立する不良少年のグループである。きっかけさえあれば今にも爆発しそうな空気のなかでのダンスパーティーそこで一目で愛し合うようになった二人、マリア(ナタリー・ウッド)はシャーク団の首領ベルナルド(ジョージ・チャキリス)の妹であり、トニー(リチャード・ベイマー)はジェット団の首領リフ(ラス・タンブリン)の親友だった。しかし、ジェット団とシャーク団はついにぶつかってしまった。マリアの必死の願いにトニーは両者の間に飛びこんで行ったが、血気にはやる彼らはトニーの言葉に耳をかそうとしなかった。そしてリフはベルナルドに刺されて死んだ。親友リフの死に我を忘れたトニーはベルナルドを殺してしまった。ベルナルドの恋人アニタ(リタ・モレノ)に責められてもトニーを忘れられないマリアは、トニーの高飛びに同意する。シャーク団のひとりチノはベルナルドの仇を打とうとトニーをつけ狙い、警察の手ものびてくる。アニタはマリアの愛の深さを知り、トニーと連絡をとるために街へ出ていくがジェット団に倒された怒りからマリアはチノに殺されたと言ってしまう。絶望して夜の町へ飛び出したトニーの前へ拳銃を構えたチノが現れた。急を聞いて来たマリアの腕の中で、トニーは絶命した。

出典:goo映画

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ヴェラクルス 1955年(アメリカ) ★★★  ウォール街  1987年(アメリカ) ★★★
主演:ゲイリー・クーパー  バート・ランカスター 主演:チャーリー・シーン マイケル・ダグラス
あらすじ あらすじ
1866年、メキシコ。ベンジャミン・トレイン(ゲイリー・クーパー)という男が奴隷農夫ジョー・エリン(バート・ランカスター)から馬を買ったが、その馬はエリンが軍隊から盗んだものだったため、トレインは後を追って来たエリンもろとも軍隊の追撃をうけた。トレインもエリンもメキシコ革命に乗じて報酬の多い軍隊に入ろうとしてこの土地に来たのだった。2人は途中アメリカ兵達が娘ニナ(サリタ・モンティール)をいじめているところを助けたがトレインはかえってちゃっかり屋のニナに財布を盗まれた。エリンはそこへ来合わせたマクシミリアン皇帝側のフランス貴族デ・ラボルデエル侯爵(シーザー・ロメロ)に海賊として雇われる交渉をはじめたが、そのとき、革命軍のアギラアル将軍が現れ、外国人に金で買われるより革命党のジュアリスタ党に加わるよう勧告した。しかし、エリンやトレインは拒絶して、将軍の部下の包囲を退けて去った。メキシコ・シティに着いたエリンとトレインはマリイ・デュヴァアル伯爵令嬢(デニーズ・ダーセル)の馬車をジュアリスタ党の出没する土地を通過して、ベラ・クルスまで護衛するよう命じられた。一行には侯爵も加わり3人共美しいマリイに気を取られながら旅を続けたが、ジュアリスタ党もエリンもトレインも、マリイの護衛だけでなく他に何かあると推測し、僧院に泊った夜トレインとエリンは馬車の中に隠された黄金を発見し、その現場を見たマリイも加わって、3人で黄金の山わけを取り決めた。しかし、それを侯爵が立ち聞きしていたことを3人共知らなかった。ジュアリスタ党一味は馬車の攻撃に失敗したが、そのときニナが馬車の中にもぐりこんでいるのが発見された。トレインは次第にニナが好きになっていた。侯爵は途中で令嬢を捕虜にし、金を持って逃げた。トレインとエリンはアギラアル将軍に包囲され、止むを得ずジュアリスタ党側についてヴェラ・クルス攻撃に加わることになった。しかし、トレインは次第に党員の正義と愛国心に感化され、本気になってヴェラ・クルス要塞の突破の先駆けをした。一方要塞に入った金が目当てのエリンは、投獄されていた令嬢を救出したが侯爵が金を持って脱出したと知り、早速後を追って侯爵を殺し、金を奪った。しかし、正義にめざめて追って来たトレインに金慾の非をなじられ、ともに得意のピストルを抜いたがトレインの早業に倒された。 若き証券セールスマン、バド・フォックス(チャーリー・シーン)は、貧乏人から巨万の富を築いた成功者ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)をいつか追い抜こうという野望に燃えていた。ゲッコーと5分間の面会時間をとるのに数カ月もかかった。バドはブルースター航空に技師として働く労働者階級の父(マーティン・シーン)から会社の経営状況に関する情報を入手し、それをゲッコーに流した。彼はバドをすっかり気に入り、バドの証券会社を通して取り引きするようになった。バドはゲッコーのやり口を徹底的に研究し、実績をあげていき期待に応えた。バドが流したインサイダー情報を利用した取引は違法行為だが、莫大な報酬を手に入れたバドは成功の甘い香りに酔っていた。ゲッコーの家で行なわれたパーティーで、バドはインテリア・デザイナーのダリアン(ダリル・ハンナ)と知り合い恋におちた。実はゲッコーが彼女のパトロンだったが、彼は2人を結びつけ同棲させた。バドは豪華なマンションに2人の愛の巣を築いた。ゲッコーはブルースター航空を乗っ取るべく組合員を懐柔しようとしたが、バドの父は拒否、父子で激しく喧嘩した。ゲッコーの狙いは、バドをかいらい社長として送り込み、会社を解体し、合併会社に買いとらせようというもので、会社を再建するつもりなど毛頭なかった。バドはやっと自分がゲッコーに利用されていることに気がついた時、父が心臓発作で倒れた。労働の喜びとともに誠実に生きた父を見たバドは、自分のあさましさに気づき、ブルースター航空会社を組合つきでゲッコーのライヴァル、ワイルドマン(テレンス・スタンプ)に買い取ってもらう交渉をした。バドの裏切りを知らないゲッコーとワイルドマンの激しい攻防戦の末、ワイルドマンの勝利となり、ブルースター航空は生き残ることになった。ゲッコーの恐ろしさを知っているダリアンはバドのもとを去った。証券取引委員会はブルースター航空の株取引を調査、インサイダー取引の罪でバドを逮捕した。仮出所したバドを呼びだしたゲッコーは彼を殴りつけた。だが、その時に怒りにまかせて話した言葉をバドはテープに録音していた。それはゲッコーがインサイダー取引で逮捕されるに充分な証拠だった。元気になった父とバドは会った。バドは罪をつぐなうため検事局の階段を昇っていった。



失われた週末 1945年(アメリカ) ★★★★  噂のモーガン夫妻 2009年(アメリカ) ★★★
監督ビリー・ワイルダー 出演レイ・ミランド, ジェーン・ワイマン 
1945年度アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞受賞作品 
主演:ヒュー・グラント サラ・ジェシカ・パーカー
あらすじ あらすじ

ドン・バーナム(レイ・ミランド)は33歳、大学時代から小説家になるつもりで、中途退学してニューヨークに飛び出してきたのだが、学窓の天才も世に出てはいっこうに小説が売れない。売れなくとも書いているうちはよかった。書けなくなってきて、焦慮をまぎらそうと一杯の酒を飲んだのが諸悪の始まりで、どうやらアルコール中毒になってしまったらしい。弟思いの兄ウィック(フィリップ・テリー)のアパートで兄弟は二人暮らしで、何から何までドンは兄まかせである。十日ほどの酒びたりからやっと目覚めた弟を、ウイックは田舎へ連れて行って週末4日間なりとも健康生活をさせようと企画する。出発の準備の最中、ドンの恋人ヘレン(ジェーン・ワイマン)が訪ねて来る。彼女が音楽会の切符を二枚持っているというと、ドンは3時の列車の予定を6時半の列車に延ばし、無理に兄を彼女に同伴させる。しかし酒は一滴もない、金も一文なし、どの酒屋も現金でなければドンには酒を売らない。そこへ給金を貰いに来た掃除女との扉ごしの問答で、給金10ドルの隠し場所を知ったドンは、彼女をごまかして追い返し、それをネコババ。すぐ安酒を2本買い、ついでにナットの酒場に寄るのだった。飲んだくれたドンは時間に遅れ、ヘレンに会わないようにしてアパートへ帰る。兄は怒って、一人で田舎へ行ってしまった。買ってきた酒の1本を電燈のかさの裏に隠し、もう1本を飲んでドンは寝る。翌日、朝からナットの酒場へ行き、ドンはヘレンとの恋物語を始める。3年前、オペラでレインコートの預かり札の間違いで知り合い、恋仲となったこと。恋は不思議なもので、酒を断つことができたこと。彼女の両親が娘の恋人に会いにニューヨークへ来たこと。失業の身で昔気質の老人たちに会うのが気恥ずかしく、電話で時間が遅れると断って1杯飲んだこと。そして飲んだくれ、彼女に正体を見せたこと。しかしドンに首ったけのヘレンは彼を見限らず救おうとして、以来約3年の間むなしい努力を続けていることを話す。ドンは、帰って小説を書き始める。タイトルは『酒びん』ドン・バーナム作、ヘレンに贈る。しかし後は一行も書けない。酒が飲みたいが、金はない。ドンは無一文で初めての酒場で飲み、ハンドバックをスリ損なって店を放り出される。タイプライターを売ろうとすれば、ユダヤ人のヨム・キッパー祭日で、質屋は全部休み。顔見知りの女給グロリアから5ドル借りるが、階段から落ちて気絶する。気が付くとドンは、アルコール中患者収容所にいる。医師のコートを盗んでアパートへドンはアパートへ逃げ帰る。部屋の中で幻覚におびえているところに、ヘレンが来る。彼女の介抱でその夜は眠るが、翌朝はヘレンがオーバーを質に入れ、ピストルを出してくる。しかし、ドンは自殺はしなかった。ヘレンの愛で酒飲みのドン・バーナムは死んだが、作家ドン・バーナムはこれからは大いに書くだろう。

ニューヨークの人気弁護士ポール・モーガンは、一度の浮気に怒った妻に家を追い出され、3ヶ月もホテル暮らしを余儀なくされていた。セレブ相手の不動産業を営んでいる妻・メリルは電話にも出てくれず、プレゼント攻撃も効き目なし。しかしある日、夫婦揃って歩いていた所、殺人事件を目撃してしまう。犯人の顔を見た二人は命を狙われ、FBIの証人保護プログラムにより、何もないワイオミング州・レイで暮らす羽目になる…。



出典:goo映画

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動く標的  1966年(アメリカ)  ★★★  海を飛ぶ夢 2004年(スペイン・フランス)★★★★
出演:ポール・ニューマン ローレン・バコール パメラ・ティフィン 主演:ハビエル・バルデム ベレン・ルエダ クララ・セグラ  アカデミー外国映画賞
あらすじ あらすじ
私立探偵ハーパー(ポール・ニューマン)が、行方不明になった大富豪サンプスンの探索を、引うけたのは、友人の弁護士アルバートが、彼をサンプスン夫人に紹介したからだ。ハーパーは、仲のうまくいかない妻スーザン(ジャネット・リー)との離婚話もそこそこに、早速サンプスン邸を訪ねた。そこでハーパーは、サンプスン夫人の義理の娘ミランダに会い、彼女の案内で、ロサンゼルスにある、サンプスン専用の部屋を訪れ、そこで、かつての人気女優フェイ(シェリー・ウィンタース)の写真を見つけた。ハーパーの頭に直感がわいた。このフェイの夫トロイというのは、密入国させて金をもうけるしたたかな者なのだ。早速、ハーパーは、フェイの部屋に入り込み、彼女が莫大な金を持っていることを確かめた。そしてちょうど、そのときかかってきた電話で、事件がバー「ピアノ」に関係があることを知り「ピアノ」に乗りこんだ。だが、そこの芸人である歌手のベティは、ハーパーの質問に答えてくれず、あげくに、用心棒パドラーに、外へたたき出されてしまった。しかし、この事件で、ハーパーは、サンプスン誘拐の裏には、何らかのシンジケートがあることを確信した。その頃サンプスン夫人のもとには、現金50万ドルをよこせという脅迫状が舞いこんでいた。ハーパーは、アルバートに金を用意させ、保安官のスパナーとともに、指定の場所に行った。やがて乗用車とスポーツカーが前後して現れ、先に金を受け取った乗用車の運転手は殺され、金はなくなっていた。これら一連の事件をたぐっていったハーパーは、サンプスンが以前宗教団体の指導者クロードに寄付した。山頂の“雲の神殿”がシンジケートの本部になっていることをつきとめた。だがこの事件のかたわれ、ベティからサンプスンの居所を聞き出したものの、彼はすでに死んでいた。そして、犯人の確証をにぎるべき、証人たちは、次々とたくみに殺されていった。ハーパーは、殺人の現場に必ずといっていいほど、アルバートが居合せていたことが、きっかけで、サンプスン殺しの真犯人が友人であるアルバートであることをつきとめた。ハーパーに問いつめられ、告白した後、アルバートはハーパーに拳銃をつきつけた。が、さすがのアルバートにも、友人ハーパーを殺すことはできなかった。ハーパーを見るアルバートの姿に敗者の影が色こくにじみでていた。
ノルウェー船のクルーとして、世界中を旅して回ったラモン・サンペドロ(ハヴィエル・バルデム)。そんな彼は25歳の夏、岩場から海へのダイブに失敗して頭を強打し、首から下が不随の身となってしまう。それ以来、実家のベッドで寝たきりの生活に。農場で懸命に働く兄のホセ(セルソ・ブガーリョ)、母親のような愛情でラモンに接するホセの妻マヌエラ(マベル・リヴェラ)など、家族は献身的にラモンの世話をしている。だが事故から26年目を迎えた時、ラモンは自らの選択で人生に終止符を打ちたいという希望を出した。最初にラモンが接触したのは、尊厳死を法的に支援する団体のジュネ(クララ・セグラ)という女性。ラモンの決断を重く受け止めた彼女は、彼の死を合法化するために女性弁護士フリア(ベレン・ルエダ)の援助を仰ぐ。実はフリアは2年前に不治の病を宣告されており、ラモンの人柄と明晰さに感銘を受ける。またもう一人、テレビのドキュメンタリーを観てラモンに会いにやってきた子持ちの女性、ロサ(ロラ・ドゥエニャス)も、最初はラモンと揉めたが、やがて彼の元をたびたび訪れるようになった。そうして尊厳死を求める闘いの準備を進める中、フリアが発作で倒れてしまう。やがてフリアが回復し、ラモンの家に戻ってきた時、深い絆を感じた2人は口づけを交わし、フリアは自分が植物状態になる前に一緒に命を絶とうという提案をする。約束の日はラモンの著作の初版が出版される日と決めていたが、フリアは夫の説得によって死の決意を翻してしまった。そしてラモンは、結局ロサの助けを借りて、海の見える彼女の部屋で尊厳死を選ぶ。一方フリアは、痴呆症の進行によって、ラモンの記憶を失くしてしまうのだった。



 ウディ・ガスリーわが心のふるさと 1976年(アメリカ) ★★★  ウィンドトーカーズ 2001年(アメリカ)★★★
出演:デイヴィッド・キャラダイン ロニー・コックス メリンダ・ディロン
第49回アカデミー賞撮影賞、編曲賞受賞作品
主演:ニコラス・ケイジ アダム・ビーチ ロジャー・ウィリー
あらすじ あらすじ
テキサス州パンパ1936年。大経済恐慌はこの小さな町をも容赦なく揺るがしていた。オクラホマから一家で移ったウディ(デイヴィッド・キャラダイン)は看板書きの不満な日々を送っている。妻メアリー(メリンダ・ディロン)や老いた両親、幼い2児を残し、ウディがこの地を去ったのは、その頃であった。明るいカルフォルニアに行けば何かある--。ヒッチハイクや、黒人に教えてもらった貨車のタダ乗りと、彼の西への旅は続いた。だが、彼の夢見た土地は、よごれた移民キャンプだったのだ。難民ルーサー(ランディ・クエイド)らと共に、この地に住むウディ。そんな彼の前には、亡き夫の遺産を恵まれない人々にと考えるポーリン(ゲイル・ストリックランド)という女性もいた。さらにウディの生きる道に影響を与えるオザーク(ロニー・コックス)もキャンプに現われる。農園経営の成功者でラジオ歌手のオザークはギターの弾き語りで、沈む難民の心を鼓舞させているのだ。やがて、意気投合する2人。集会を禁止する州の目を盗んで彼らのコンサートは続けられた。そんなある日、オザークがウディのためにラジオ局の仕事を持ってくる。チャンスだ。ウディのスピリッツは電波に乗って数多くの底辺の人々の心を捉え始めた。彼の人気は次第に上っていくが、局側はスポンサーの意向を押しつけてきた。ポピュラーな選曲と、フォーク・コンビとの共演だ。ウディのスピリッツはこれでは消えてしまう。不満な彼は数日後、ギターを背負い再び放浪の旅に出るのであった。 1943年。ハワイ島キャンプ・タラワで、ナバホ族の暗号通信兵であるヤージー(アダム・ビーチ)とホワイトホース(ロジャー・ウィリー)は、自分たちの護衛に任命された白人軍曹のエンダーズ(ニコラス・ケイジ)とオックス(クリスチャン・スレーター)に出会う。しかしエンダーズはヤージーに冷たかった。1944年6月16日、彼ら第2偵察隊はサイパン島に上陸し、日本軍と激しい銃撃戦を展開する。戦闘を生き抜くたびに、エンダーズとヤージーの間にも連帯感が生まれていった。だが日本人村で日本軍の奇襲にあった時、危機が迫ったホワイトホースを助けようとして、オックスは戦死。そして日本軍の手におちかけたホワイトホースを、エンダーズは軍の命令に従い、悩みながらも手榴弾で殺してしまう。それを知ったヤージーはエンダーズを恨み、自暴自棄になって戦闘へとのめり込む。そんなある時、盲進するヤージーを追って敵陣に乗り込んだエンダーズたちは、絶体絶命の危機に立たされた。エンダーズはヤージーをかばい、無線機を敵から奪って軍に爆撃の要請を出すが、胸を撃たれてしまい、ヤージーの腕の中で息絶える。やがて自らの故郷であるモニュメント・バレーに帰ったヤージーは、そこでエンダーズを弔うのだった。



海に帰る日 2013年(アイルランド・イギリス)★★★    ウィンブルドン 2004年(イギリス・フランス)★★★
出演:キアラン・ハインズ シニード・キューザック シャーロット・ランプリング  主演:キルステン・ダンスト ポール・ベタニー サム・ニール ジョン・ファヴロー
あらすじ あらすじ
長年連れ添った愛妻アンナをがんで失い、悲しみに暮れた老美術史家のマックスは、遠い日の記憶に引き寄せられるようにして、とある海辺の避暑地へ向かう。そこは、かつてマックスが少年時代にひと夏を過ごした思い出の地だった。少年のマックスはそこで、裕福なグレース一家と知り合って親しくなり、自分と同年配の彼らの子どもたち、クロエという美しい少女と、口がきけないその双子の弟マイルズと行動をともにするようになる。 テニスのグランドスラムのひとつ、“ウィンブルドンテニス”を舞台にしたスポーツラブストーリー。引退を決めた落ち目の男子選手と、売り出し中の若手女子選手の恋を描く。
一時は世界ランキング第11位だったが、現在はピークも過ぎて第1199位と低迷している英国人テニス選手ピーター。ワイルドカードでウィンブルドンに出場できることになった彼は、本大会を最後に引退を決意。そんな矢先、彼は優勝候補の1人と目される気鋭の米国人女子選手、リジーと知り合う。意気投合した2人は遊びと割り切って付き合い始めるが、恋のおかげか、ピーターは自分でも驚くほど快調に試合を勝ち抜いていき……。



ウィンストンチャーチルヒトラーから世界を救った男 2017年(米)★★★    年()★★★
出演:ゲイリー・オールドマン クリスティン・スコット・トーマス リリー・ジェームズ
主演:ロー
あらすじ あらすじ
名優ゲイリー・オールドマンがイギリスの政治家ウィンストン・チャーチルを演じ、第90回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した歴史ドラマ。チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間を、「つぐない」のジョー・ライト監督のメガホンで描いた。第2次世界大戦初期、ナチスドイツによってフランスが陥落寸前にまで追い込まれ、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。連合軍が北フランスの港町ダンケルクの浜辺で窮地に陥る中、就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチルの手にヨーロッパ中の運命が委ねられることに。ヒトラーとの和平交渉か徹底抗戦か、究極の選択を迫られるチャーチルだったが……。チャーチルを支える妻クレメンティーンに「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマス、秘書エリザベス役に「ベイビー・ドライバー」のリリー・ジェームズ、英国王ジョージ6世役に「名もなき塀の中の王」のベン・メンデルソーン。脚本は「博士と彼女のセオリー」のアンソニー・マッカーテン。アカデミー賞では主演男優賞のほか、オールドマンの特殊メイクを担当した日本人メイクアップアーティストの辻一弘らがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。 あらすじ



浮雲  1955年 ★★★★   雨月物語  1953年  ★★★★★
主演:高峰秀子 森雅之 主演:京マチ子  水戸光子  田中絹代
あらすじ あらすじ
幸田ゆき子は昭和十八年農林省のタイピストとして仏印へ渡った。そこで農林省技師の富岡に会い、愛し合ったがやがて終戦となった。妻と別れて君を待っている、と約束した富岡の言葉を頼りに、おくれて引揚げたゆき子は富岡を訪ねたが、彼の態度は煮え切らなかった。途方にくれたゆき子は或る外国人の囲い者になったが、そこへ富岡が訪ねて来ると、ゆき子の心はまた富岡へ戻って行った。終戦後の混乱の中で、富岡の始めた仕事も巧くゆかなかった。外国人とは手を切り、二人は伊香保温泉へ出掛けた。「ボルネオ」という飲み屋の清吉の好意で泊めてもらったが、富岡はそこで清吉の女房おせいの若い野性的な魅力に惹かれた。ゆき子は直感でそれを悟り、帰京後二人の間は気まずいものになった。妊娠したゆき子は引越先を訪ねたが、彼はおせいと同棲していた。失望したゆき子は、以前肉体関係のあった伊庭杉夫に金を借りて入院し、妊娠を中絶した。嫉妬に狂った清吉が、富岡の家を探しあて、おせいを絞殺したのはゆき子の入院中であった。退院後ゆき子はまた伊庭の囲い者となったが、或日落ちぶれた姿で富岡が現れ、妻邦子が病死したと告げるのを聞くとまたこの男から離れられない自分を感じた。数週後、屋久島の新任地へ行く富岡にゆき子はついて行った。孤島の堀立小屋の官舎に着いた時、ゆき子は病気になっていた。沛然と雨の降る日、ゆき子が血を吐いて死んだのは、富岡が山に入っている留守の間であった。ゆき子は最後まで環境の犠牲となった弱い女であった。

大正十一年春。--琵琶湖周辺に荒れくるう羽柴、柴田間の戦火をぬって、北近江の陶工源十郎はつくりためた焼物を捌きに旅に上った。従う眷族のうち妻宮木と子の源市は戦火を怖れて引返し、義弟の藤兵衛はその女房阿浜をすてて通りかかった羽柴勢にまぎれ入った。彼は侍分への出世を夢みていたのである。合戦間近の大溝城下で、源十郎はその陶器を数多注文した上臈風の美女にひかれる。彼女は朽木屋敷の若狭と名乗った。注文品を携えて屋敷を訪れた彼は、若狭と付添の老女から思いがけぬ饗応をうける。若狭のふと示す情熱。--もう彼はこの屋敷からのがれられなかった。一方、戦場のどさくさまぎれに兜首を拾った藤兵衛は、馬と家来持ちの侍に立身する。しかし街道の遊女宿で白首姿におちぶれた阿浜とめぐりあい、涙ながらに痛罵される。日夜の悦楽から暫時足をぬいて町に出た源十郎は、一人の老僧に面ての死相を指摘される。屋敷に戻った源十郎は若狭たちに別れを切り出す。怒りの中引き留めようとする若狭たちだが、彼に触れることが出来ない。源十郎の背中には呪符がかかれていたためであった。翌朝源十郎は廃墟の中で目覚める。若狭たちは織田信長に滅された朽木一族の死霊だったのである。--源十郎はとぼとぼと妻子のまつ郷里へ歩をかえした。戦禍に荒れはてた北近江の村。かたぶいた草屋根の下に、彼は久方ぶりでやせおとろえた宮木と向いあう。しかし一夜が明けて、彼女も幻と消えうせた。宮木は源十郎と訣別後、落ち武者の槍に刺され、すでにこの世を去っていたのである。--源十郎は爾後の半生、宮木を弔いつつ陶器つくりに精進した。その傍らには、立身の夢破れて帰村した義弟、藤兵衛と阿浜の姿もあった。



歌行燈 1960年 昭和(35年) ★★★★ 上を向いて歩こう 1962年 ★★★ 
主演:市川雷蔵 山本富士子 主演:坂本九  浜田光夫  高橋英樹  吉永小百合
あらすじ あらすじ
時は明治三十年代、所は伊勢の山田に東京から観世流家元恩地源三郎の嫡子喜多八を迎えて家元連中の奉納能が華やかに行われた。盲目の謡曲指南宗山は昔の娘のお袖と二人町を歩いた按摩だったが、今は妾を二人もつ町一番の師匠だった。恩地親子の権勢を面白からず思う宗山を、旅姿に扮した喜多八が訪ね、田舎天狗の鼻をへし折って立ち去った。自分の芸に自信を失った宗山は古井戸に身を投げて果てた。源三郎は喜多八を謡曲界から破門して宗山に詑びた。焼香に来た喜多八は、美しく気性の勝ったお袖を一目で愛したが、その日より諸国を門付して歩く身となった。芸妓に身をおとしたお袖は、父を思うと一切芸事には身が入らなかった。芸の出来ない芸者は惨めだった。桑名の島屋に抱えられた或る夜、門付して地廻りに叩きつけられる喜多八に会った。安宿で介抱するお袖は父の仇も忘れて喜多八を愛した。お袖が仕舞の稽古を頼むと、以来父より謡を禁じられた喜多八は喜んで引受けた。早暁の裏山で二人のきびしい稽古は続いた。そして、お袖の舞う“玉の段”が仕上る時、それは二人の新しい生活の始まる日だった。お袖に睦屋の旦那の身請け話が起った。地廻りと喧嘩して留置された喜多八は、約束の朝、現われなかった。絶望したお袖は覚悟の殺鼠剤を帯にはさむと睦屋の座敷に出向いた。睦屋は急用で出かけた後だった。お袖が別の座敷に出たのは、能に関係ある客と聞いたからだった。客は恩地源三郎と小鼓の師匠辺見雪叟の二人だった。喜多八の父と知らず、お袖が“玉の段”を舞った時、その見事さに源三郎は地の謡を、雪叟は鼓をつとめた。鼓の音に魅入られたように、喜多八の姿が近づいた。かたくだき合ったお袖と喜多八の体に傍の白梅が散った。 脱走を告げる少年鑑別所のサイレン。逃げる九と良二は通りがかりのオート三輪に飛び乗った。三輪車を運転する永井は、鑑別所を出た少年たちを自分の家へ引取り運送店をやらせ立派に更生させていた。九はここで更生の道を踏み出した。一方の良二は、ジャズ喫茶モンタナに現われた。彼は以前、ここのバンドのドラマー牧に教わったことがあり、ドラマーになりたい一心で鑑別所を脱走してきたのだ。しかし頼りの牧はヒロポン中毒、一文なしの良二が放り出されようとしたとき、喫茶店の用心棒で兄貴株の健が知恵を貸し、良二は、バンドボーイになることが出来た。閉店後の舞台でドラムを叩く良二は幸せそうだった。兄貴の健は、ノミ屋をしてかせいでいるが、どこか普通のヤクザとは違っていた。彼はひそかに大学の受験勉強にはげんでいたのだ。健、九、良二皆んな愛に飢えた孤独な者同士だが、それぞれ一生懸命生きようとしているのだ。すでにひどくヒロポンに犯され、ドラムを叩くことも出来なくなっていた牧は、恋人恵子の故郷へと帰っていった。健は見事大学の入試に合格した。これを機会にノミ屋をやめる決心をした健は、父の家へ堂々と出入りできると喜んだ。妾の子として生まれた健は、異母兄のように父親の愛情が得たいばかりに大学へも入ったのだ。ところが、父を尋ねた健に家族の態度は冷たかった。健の希望も消え、残るのは憎しみだけだった。九も一生懸命働いた。そんな九を永井は喜こびの目で見守った。一方、どうしてもドラムが欲しかった良二は、新車を盗み出した。しかも途中ハンドルを切りそこなって車を燃やしてしまった。九は良二の裏切りに我を忘れ、二人はモンタナのステージでにらみ合った。激しくぶつかり合う二人、やがて二人は肩を掴み合って泣いていた。上を向いて歩こう、涙がこぼれないように……。



浮草 1959年(昭和34年) ★★★★  ウォーター・ボーイズ  2001年(平成13年) ★★★ 
主演:中村鴈治郎  京マチ子 主演:妻夫木聡  玉木宏
あらすじ あらすじ
志摩半島の西南端にある小さな港町。そこの相生座に何年ぶりかで嵐駒十郎一座がかかった。座長の駒十郎を筆頭に、すみ子、加代、吉之助など総勢十五人、知多半島一帯を廻って来た一座だ。駒十郎とすみ子の仲は一座の誰もが知っていた。だがこの土地には、駒十郎が三十代の頃に子供まで生ませたお芳が移り住んで、駒十郎を待っていた。その子・清は郵便局に勤めていた。お芳は清に、駒十郎は伯父だと言い聞かせていた。駒十郎は、清を相手に釣に出たり、将棋をさしたりした。すみ子が感づいた。妹分の加代をそそのかして清を誘惑させ、せめてもの腹いせにしようとした。清はまんまとその手にのった。やがて、加代と清の仲は、加代としても抜きさしならぬものになっていた。客の不入りや、吉之助が一座の有金をさらってドロンしたりして、駒十郎は一座を解散する以外には手がなくなった。衣裳を売り小道具を手放して僅かな金を手に入れると、駒十郎はそれを皆の足代に渡して一座と別れ、お芳の店へ足を運んだ。永年の役者稼業に見切りをつけ、この土地でお芳や清と地道に暮そうという気持があった。事情は変った。清が加代に誘われて家を出たまま、夜になりても帰って来ないというのだ。駅前の安宿で、加代と清は一夜を明かし、仲を認めてもらおうとお芳の店へ帰って来た。駒十郎は加代を殴った。清は加代をかばって駒十郎を突きとばした。お芳はたまりかねて駒十郎との関係を清に告げた。清は二階へ駆け上った。駒十郎はこれを見、もう一度旅へ出る決心がついた。夜もふけた駅の待合室、そこにはあてもなく取残されたすみ子がいた。すみ子は黙って駒十郎の傍に立って来た。所詮は離れられない二人だったようだ。 廃部寸前の唯野男子高校水泳部。部員は、根性無しの3年・鈴木ただひとり。ところが、そんな水泳部の顧問に美人新任教師の佐久間先生が就任したことから、たちまち部員が28人に膨れ上がったが、佐久間先生の目的は男子のシンクロナイズドスイミング部を作ることだったのだ! 結局、残ったのは鈴木と、いい加減な性格の元バスケ部の佐藤、ガリガリのダンス少年・太田、秀才だがカナヅチの金沢、なよっちい早乙女の5人。しかも、佐久間先生が勝手に文化祭に参加することを申請してしまった為に、彼らは後に引けなくなってしまう。そんな矢先、頼りの佐久間先生が突然の産休。これ幸いと5人は文化祭参加を辞退しようとするが、周囲の陰口に鈴木が奮起。夏休み、水族館のイルカショウの調教師・磯村の厳しい(?)指導の下、5人の合宿が始まった。新学期に入ると、5人のことがテレビで話題になって部員の数も増え、彼らは本格的な練習に入る。しかし文化祭前日、学校で小火騒ぎが発生。プールの水が消火に使われて、注水に時間を取られてしまう。このままでは、発表会の時間に間に合わない。その時、近所の桜木女子高校の文化祭委員が特別にプールを貸してくれると申し出てくれた。こうして、沢山の観衆が見守る中、ウォーターボーイズたちは見事な演技を披露することに成功するのであった
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ウホッホ探検隊 1986年(昭和61年) ★★★   乳母車   1956年(昭和31年)  ★★★★ 
主演:十朱幸代 田中邦衛 主演:石原裕次郎  芦川いづみ  宇野重吉
あらすじ あらすじ

榎本登起子はインタビュア・ライター。食品会社の研究所員である夫、和也との間に中学生の太郎と小学生の次郎と二人の子供がいる。ある日、地方の研究所に詰めている和也が家に戻って来た。久々に家族揃って食事し、ハイキングにも出かけた。翌日、子供達を学校に送り届け登起子と二人きりになると、和也は「女がいる。一度会って欲しい」と告白する。週末、子供達を母親のくに子に預け、登起子は和也のもとを訪れた。和也の同僚で愛人の美論良子も同席し、三人は飲みながら自分の信じる主張をぶつけていく。東京に戻った登起子は、ロック・ミュージシャン定岡勉にインタビューし、彼の傍若無人ぶりに呆れかえる。家族の問題をゆっくり考えようと登起子は暫く仕事を休むことにした。だが、家に一日中いると何をしたらいいかわからず、子供達も今までと違う家の中の様子にいら立ち、登起子に辛くあたる。困惑しきっている彼女に定岡の妻みどりから電話がかかった。とにかく来てくれと悲痛な声に定岡の自宅に飛んで行くと、勉が女を連れ込んでいるのだ。登起子はみどりを連れ帰り泊めた。日曜日、登起子は太郎と次郎を連れて公園へ出かけ、キャッチボールをした。その夜、彼女は離婚する決意を子供達に打ち明けた。太郎は和也のもとを訪ね、良子とも会話を交わした。次郎は登起子に、友達で両親が離婚した子がいるけどしっかりしている、僕もしっかりやると告げた。登起子は離婚届を提出した。彼女のもとに以前、インタビューした野球選手、景浦からホームランの贈り物をすると電話がかかってきた。嬉しがる母親をはやしたてる太郎と次郎。そこに和也から電話で登起子と子供達に会いたいと言ってきた。登起子の新しい生活が始まった。深夜遅くまで仕事をし、子供達の用意した朝食に微笑する。そして、もと家族4人で会う日、和也は良子と別れたと告げた。

ゆみ子は父に愛人のいることを友人から聞かされて愕然。翌日、その愛人の家を訪ねた。とも子は留守だったが、そこで弟の宗雄に会い、父ととも子が互いに愛し合って現在の関係になったことを知る。間もなく帰って来たとも子。宗雄は寝ていた赤ん坊を乳母車に乗せて散歩へ。ゆみ子と向い合ったとも子は「お母さまやあなたを愛していらっしゃるお父さまが好きだったんです。お父さまが家庭を壊すような方だったら、お父さまを好きになれなかったかもしれません」と述懐。とも子の家を出たゆみ子は寺の境内で昼寝している宗雄のスキをうかがい不敵にも乳母車をさらってしまう。
石坂洋次郎の同名小説を「殉愛」の沢村勉が脚色、「女中ッ子」以来の田坂具隆が監督、「太陽の季節」の伊佐山三郎が撮影を担当する。出演者は「泣け、日本国民 最後の戦闘機」の芦川いづみ、「狂った果実(1956)」の石原裕次郎、「病妻物語 あやに愛しき」の宇野重吉、「愛は降る星のかなたに」の山根寿子、「洲崎パラダイス 赤信号」の新珠三千代。その他杉幸彦、青山恭二、中原早苗、中原啓七、織田政雄など。




 噂の女 1954年(昭和29年) ★★★★  生まれてはみたけれど  1932年(昭和17年) ★★★★ 
監督: 溝口健二  主演: 久我美子, 大谷友右衛門, 田中絹代. 監督: 小津安二郎  出演: 斎藤達雄 吉川満子
あらすじ あらすじ

京都島原の廓でただ一軒太夫の置屋とお茶屋を兼ねた、井筒屋の女将初子は、夫亡き後女手一つで太夫、仲居、女中達を切廻して商売しているが、東京の音楽学校でピアノの勉強をしていた一人娘雪子が、愛人と婚約するばかりになっていたのに突然自殺を計ったので、東京へかけつけて彼女を家へ連れ戻した。帰宅した初子は廊の若い医師的場に雪子の診察を頼んだが、彼女は頑なにそれを拒むのだった。しかし物分りのよい的場と雪子は親しく語り合った。その夜遅く太夫の一人薄雲が胃ケイレンをおこし、的場が手当てをしたが、その後で彼と二人切りになった雪子は、母の商売に疑問を持って居り、それは自分の恋の破れたのも相手が家の職業を知って破談にしたためだからだと打明けた。的場からこのことを伝えきいた初子は先祖代々の職業が娘の幸福の妨げになったという事実に大きな衝撃をうけた。初子は的場に対して恋を覚え、彼のための病院を買ってやり、彼と結婚しようとする希望であった。一方組合役員の原田は、初子との結婚を迫っていたが、彼女は勿論断っていた。ところが的場と雪子との心はその間相寄って、ある日能の見物に行った二人は接吻した。これを知った初子の心は嫉妬に燃え、逆上して雪子に辛く当るが、やがて的場に病院設立の費用を与えて身を引こうとした。だがアプレの的場の正体を知った雪子は、汚らわしいこの家の商売から離れることを諦め、的場に捨てられた衝撃から病床に着いた母に代って女将となり井筒屋の切廻しに乗り出した。

餓鬼大将、良一、啓二の兄弟のお父さんはサラリーマン。重役の岩崎の近くに引っ越して出世のチャンスをうかがっている。だが、兄弟の前では厳格そのもの。引っ越しで転校した兄弟は早速地元の悪ガキグループと喧嘩した揚句、鬱陶しくなって学校をずる休みするも担任の家庭訪問で知られ、二人はお父さんから大目玉。そのうち悪ガキ仲間と友達になり一緒に遊ぶようになる。その中にはお父さんの勤めている会社の重役、岩崎の子供もいる。ある日、みんなで「うちの父ちゃんが一番えらい」と自慢する話が出る。餓鬼大将も自分の父親が一番えらいと信じて疑わなかった。ところが、ある日、岩崎の家へ行って見せてもらった十六ミリ映画の中で、父ちゃんは岩崎の父ちゃんの前でお世辞を言い、動物のまねまでしてご機嫌伺いをしていた。いつも僕たちに「偉くなれ」と言っている父ちゃんがなんと言うざまだ。怒った二人は食事も取らず、またしても学校をサボって抗議する。困惑する父。しかし、その抗議も長続きせず母のとりなしで兄弟は夕食を食べて寝る。父も子供も寝顔を見ながら、家族のためとは言いながら子供を絶望させたことを後悔する。翌朝、いつものように父と息子は一緒に家を出る。息子は父に重役に挨拶しないとだめじゃないかと言いながら。




 ヴィヨンの妻  2009年(平成21年) ★★★★   うた魂  2007年(平成20年) ★★★ 
監督 根岸吉太郎 主演: 松たか子   浅野忠信 
第33回モントリオール世界映画祭監督賞  
 出演: 夏帆 ゴリ 石黒英雄
あらすじ あらすじ
戦後の東京で、才能がありながら放蕩三昧を続ける小説家・大谷を健気に支えて暮らす妻の佐知。貧しさを忍びつつ幼い息子を育てていたが、これまでに夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため椿屋という飲み屋で働き始める。佐知は水を得た魚のように生き生きと店の中を飛び回り、若く美しい彼女を目当てに通う客で椿屋は繁盛する。そんな妻の姿を目にした大谷は、いつか自分は寝取られ男になるだろうと呟くのだった。
先に弱音を吐いて開き直ってしまうのは自己防衛の本能であり、ある意味計算尽くだ。そんな究極のダメ男である夫の不始末を常に受け止め、現実的に対処してゆく妻・佐知を演じ、かつてない色香を放つ松たか子が女のしなやかな強さを見せて美しい。2009年に生誕100年を迎えた作家・大宰治の「ヴィヨンの妻」「思ひ出」「灯篭」「姥捨」「きりぎりす」「桜桃」「二十世紀旗手」をもとに、ベテランの田中陽造が松をイメージして書き下ろした脚本は、セリフに息づく時代の匂いと文学的な美しさが光る。大宰を髣髴とさせる狡いが憎めない大谷役の浅野忠信も好演。第33回モントリオール世界映画祭で監督賞に輝いた秀作。
北海道・七浜高校合唱部のソプラノパート・リーダー荻野かすみ(夏帆)は、自意識過剰で、歌っているときの自分が大好きな女子高生。ある日、かすみは、密かに憧れていた生徒会長・牧村純一(石黒英雄)から、写真のモデルを頼まれる。合唱コンクールの北海道予選壮行会。恐るべきハイテンションで、表情豊かに歌うかすみの姿を、牧村はカメラで撮りまくる。だが、でき上がってきた写真は、目を見開き、口を大きく開けた顔ばかり。「産卵中のシャケみたいでユーモラス」と牧村に言われ、しかもその写真を生徒会新聞に載せられてしまう。さらには、牧村に思いを寄せる青柳レナ(岩田さゆり)にも「あんたの歌っている顔って変」と追い討ちをかけられ、かすみはすっかり意気消沈。その日から練習を休んで、ついには合唱部顧問の産休代員・瀬沼裕子(薬師丸ひろ子)に、かすみは退部を申し出る。意外にもあっさり承諾する瀬沼だったが、ラストステージとして夏祭りの合唱祭にかすみを出場させる。浴衣姿でいきいきと歌う七浜合唱部員の中、かすみだけは下を向いてばかりで、声を出すのもままならない。心配した部長の松本楓(亜希子)とピアノ担当の副部長・野村ミズキ(徳永えり)が、かすみにわけを聞こうとするが、かすみは二人を振り切ってしまう。そこに突然現れたのが番長・権藤洋(ゴリ)率いる湯の川学院高校ヤンキー合唱部。権藤はかすみに、「あれは歌への冒涜だ」と厳しく指摘する。湯の川学院は尾崎豊の『15の夜』を熱くソウルフルに歌い、それを見たかすみは合唱への素直な思いが蘇ってくる。そして地区予選当日。七浜高校合唱部のステージには、以前のように表情豊かに歌うかすみの姿があった。



 うさぎドロップ 2011年(平成23年) ★★★   海街diary2015年(平成27年)★★★★★ 
 主演: 松山ケンイチ 香里奈 芦田愛菜   出演:綾瀬はるか   長澤まさみ   夏帆   広瀬すず 
あらすじ あらすじ
27歳、彼女なし。ごくフツーのサラリーマンであるダイキチ(松山ケンイチ)は、祖父の葬儀のために久しぶりに訪れた実家で、一人の不思議な6歳の少女と出会う。孤独で悲しげなその少女りん(芦田愛菜)は、実は祖父の隠し子だった。引き取り手がなく、りんを施設に入れようと言う親族たちの意見に反発したダイキチは、勢いで自分が引き取って育てると宣言してしまう。こうしてその日から、不器用な男としっかり者の少女とのちょっとちぐはぐな共同生活がスタートする。慣れない子育てにアタフタしながらも、一生懸命にりんを育てようとするダイキチと、そんな彼に少しずつ心を開き始めるりん。ひょんなことから一緒に暮らすことになった二人だったが、周りのみんなに支えられながら、次第に本当の家族のような愛情と絆で結ばれてゆく……。 幸、佳乃(長澤)、千佳(夏帆)の3姉妹は15年前に家族を捨てた父親の悲報を聞き、参列した葬儀会場で異母妹の中学生・すずと出会う。すずの母も既に亡く、義理の母に当たる3人目の結婚相手と暮らしていた。見かねた幸は「一緒に暮らさない?4人で」と鎌倉での同居を提案する。食卓はさらににぎやかになり、姉たちの愛情を受けたすずは一見、新たな生活になじんでいるように映る。だが幸が、なじみの食堂の主人・さち子(風吹ジュン)に「あの子、よく笑うのよねえ」と言われた直後のハッとした表情が実に印象深い。家では見たことのないすずの一面に、妹が心を開いておらず、自らも奥底にわだかまりがあったことを知る大きな転換点として余韻を残す。そして父親に続いて家を離れ、祖母の七回忌に突然現れた3人の母(大竹しのぶ)との再会によって幸は積年の思いを氷解させ、すずもまた不倫相手の娘という苦渋を吐露する。それぞれの心の移ろいを、みずみずしい風景に溶け込ませるように静かに、少しずつだが確実に積み重ねていく。



 梅ちゃん先生  2012年(平成24年) NHK朝ドラ★★★   うず潮  1964年(昭和39年)NHK朝ドラ★★★★ 
 主演: 堀北真希 松坂桃李 南果歩、ミムラ 小出恵介   出演:林美智子 津川雅彦 桜田千枝子 
あらすじ あらすじ
昭和20年、終戦後の蒲田で家族6人で暮らしている主人公・梅子は、優秀な姉と兄とは違い、勉強は苦手でいつも失敗ばかり。
ある日、医者としての父親の勇姿を目の当たりにし、自身も医者を目指す。努力を重ね、医学専門学校へ進学しインターンを経て医師免許取得後、大学病院に就職。医局同士の派閥争いや出世争いに翻弄されながらも臨床と論文作成に励むが、医師不足に悩む地元の人々の現状を知り、さらにはアルバイト先の開業医の言動に影響を受け、大学病院を退職し蒲田の町医者になる。そこでは終末医療、家庭内不和、医療費の回収問題、家事育児と仕事との両立、総合病院との競合・淘汰といった様々な難題と直面する。医学専門学校時代に出会った男子学生と交際を始め、不器用な恋愛ながらも結婚を意識するまでに至るが、診療所の開業医と大学病院の勤務医との価値観の相違と、彼の留学により関係は解消する。その後、兄姉の後押しを受けて、隣りに住む幼馴染みと結婚、出産し、2児の母となる。一方、時の移り変わりと共に、威厳に満ちた父親をめぐる家族関係も変化し、わだかまりも修復していく。これらの経験を経て梅子は、か弱く頼りのない一人の女学生から、町の人々に頼られる立派な一医師に成長していく。
少女期の貧しい生活にもへこたれず、明るく生きていくヒロインの生涯を描いた。原作は林芙美子の「うず潮」「放浪記」など。
ヒロインに無名の新人を起用した最初の作品であり、NHK大阪放送局が制作した朝ドラの第1号である。また、本作で初めて女性の語り手が採用されている。1974年度までの1年入れ替え時代およびモノクロ作品の朝ドラは最初で最後の大阪局制作でもあり、1975年度以降の半年入れ替え制を採るようになってからは、原則下半期を大阪局が制作を担当しているため、同年下半期の「おはようさん」まで、大阪局制作は11年半途絶えた。
視聴率が記録されている最初の朝ドラでもあり、本作の放送された1964〜65年の平均視聴率は30.2%、最高視聴率は47.8%である



 うつ病九段 2020年(令和2年) NHKドラマ★★★   海よりもまだ深く 2016年(平成28年)★★★ 
 主演: 安田顕 内田有紀 南沙良 高橋克実   出演: 阿部寛  真木よう子  小林聡美
あらすじ あらすじ

2017年、先崎学九段(安田顕)は対局中に突然、思考停止に陥った。将棋界を揺るがす不祥事に将棋連盟の広報として対応していた先崎は、多忙な日々を送っていた。精神科医の兄・章(高橋克実)はうつ病と断定。担当医は長期休養と将棋禁止を命じた。極度の集中力を強いる将棋は、治療の妨げでしかなかった。囲碁のプロ棋士である妻・繭(内田有紀)は、同じ勝負師として必死に支える。復帰を賭けた、壮絶な闘病生活が始まる。将棋界の最高位九段に君臨する人気棋士・先崎学。2017年、不祥事に襲われた将棋界を救おうとする中、うつ病を発症する。病気との闘いは、将棋を取り戻す道のりでもあった…。感動の実話を元にドラマ化! 2017年7月、先崎学九段(安田顕)は対局中に突然、思考停止に陥った。将棋界を揺るがす不祥事に、将棋連盟の広報として対応していた先崎は、同時に将棋映画の監修も手がけ、多忙な日々を送っていた。 精神科医の兄・章(高橋克実)は、弟の症状を「うつ病」と断定し、直ちに入院を薦める。担当医は長期休養と、将棋禁止を命じた。極度の集中力を強いる将棋は、治療の妨げでしかなかった。囲碁のプロ棋士でもある妻・繭(内田有紀)は、同じ勝負師として必死に支える。 家族や、将棋界を巻き込み、復帰の可能性にかけた、壮絶な闘病生活が始まる。

台風が接近する日だが、外はまだ晴れている。響子と真悟に会いに行く。夕方までの約束で、真悟とショッピングに出かける。良多は工面したお金で、真悟に野球のスパイクを買ってあげる。良多の身体は大きいが、ケチな性格なため、展示しているスパイクに傷をつけて、安く値引きさせるという買い方だが、真悟は気づいてない。真悟との別れの時間が刻一刻と迫りくる中、良多は真悟を、年老いた母・淑子の住む団地のアパートに連れて行って、そのまま泊まらせようとする策を思いつき、実行する。 …
「海街diary」「そして父になる」の是枝裕和監督が、「歩いても 歩いても」「奇跡」に続いて阿部寛と3度目のタッグを組み、大人になりきれない男と年老いた母を中心に、夢見ていた未来とは違う現在を生きる家族の姿をつづった人間ドラマ。15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多。現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた。別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける。ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになる。主人公の母親役を樹木希林が好演し、共演にも真木よう子、小林聡美、リリー・フランキーら豪華な顔ぶれがそろう。
 海の見える理髪店 2022年(令和4年) ★★★★   馬を売る女 1978年(昭和53年) ★★★ 
 主演: 柄本明 藤原季節 玄理 尾上寛之   出演:倍賞千恵子 財津一郎 渡辺文雄
あらすじ あらすじ
ひっそりと海辺にたたずむ理髪店に現れた予約客の青年。
「髪型はお任せします」というそのオーダーに老店主は喜び、調髪に取り掛かる。そして、問わず語りに自分の人生を語り出す――
家業の床屋を10才から手伝い、初めて任された仕事は出兵する常連客をバリカンで丸刈りしたこと、昭和30年代には順調だった店が傾き、店主は酒に溺れ、最初の妻に暴力をふるって離婚されたこと、店の評判を聞きつけた映画俳優が突然訪ねてきたこと・・・
「床屋はときどき、人様の人生の岐路に立ち会います」
一軒の理髪店が通り抜けてきた日々、そんな取り留めのない話をしながら、見事な手さばきで調髪を続ける店主。
だが突然、「人を殺めたことがある」と青年に告白する…。
社長秘書を務める31歳の星野花江は、社長に掛かってくる競馬の予想情報を外部に流し、金儲けをしていた。社内で金貸しなども行っていた彼女だが、生活は実に質素で服装も地味な職場では目立たないOLだった。ある日、同僚の結婚退社を知りいよいよ自分一人がハイミスになったのを実感した花江は、会社帰りにふらりと入ったパチンコ店で八田英吉という男と知り合う。二人は深い仲になり、花江は得意の競馬情報などを流していった。そして八田に心を許した花江は、自分が情報を流すようになったきっかけや、最近社長が盗聴に気付いている事などを打ち明けた。花江の金儲けを知った八田は、花江から二百万円を借り、さらに大金を要求してきた。そんな折、花江は社長から呼び出され、今までの盗聴を注意される。社長はある男を使って、花江が情報を流している事を調べていたのだ…。
 VIVANT(ヴィヴァン)2023年(令和5年) ★★★   湖の琴(うみのこと) 1966年(昭和41年) ★★★ 
 主演: 堺雅人 阿部寛 二階堂ふみ 竜星涼 迫田孝也   出演: 佐久間良子 中村賀津雄 二代目中村鴈治郎 山岡久乃
あらすじ あらすじ
第1話を分析して見えてきたものは、人物もストーリーも、すべてにおいて“日曜劇場アベンジャーズ”、非常に考え抜かれたオリジナルストーリーであることだ。
はじまりは「誤送金」という、みんな大好き「お金」ネタ。正確には、神に祈りながら砂漠を歩く堺雅人からはじまったのだが、彼がなぜ、灼熱の砂漠を歩いているかというと、堺演じる商社マン・乃木憂助が、中央アジア・バルカ共和国の企業に140億円を誤送信してしまったことに端を発している。
大正末期、若狭から賤ヶ岳の麓の西山の生糸製造農家へ奉公に来た「さく」と「宇吉」はお互いに惹かれるところがあり、助け合いながら暮らしている。さくは京都の長唄の師匠「桐屋紋左エ門」に見初められ、京都へ移る。やがて師匠の子を身ごもったさくは西山へ帰り、心優しい喜太夫夫婦に慰められ、宇吉と一緒にいることの幸せをかみしめるが、自分の身体は穢れていると嘆き、お腹が大きくなって隠し切れずに自殺する。宇吉はさくを余呉湖の深い淵へ沈めることを思いつき、その遺体を入れた箱に自分も入れて余呉湖に身を投げる。
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